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I am so Lucky Man!

理由なき反抗 大阪千秋楽(芝居編)

今日で4/3から続いた二宮和也主演「理由なき反抗」が完全に幕を閉じました。
その最後の舞台・・・お芝居の内容からカーテンコールからその他モロモロ
書き記しておきたいことが、山ほどあるんです。

まず最初は、このお芝居についての私自身の総まとめ。
これはあくまでも私の心に正直な、かなり偏った私なりの感想ですから
どうか皆さまご容赦ください。

グローブ座で最初に見たときの、字幕映像でコマ切れにされた舞台への苛立ちが抜けず
今日まで「トラウマ」とまで言いながら、気持ちの中で異様なまでに引きずってきたこの舞台。
会場を換えても演出に対する感想は同じだなぁ。
やっぱりワタシ的には受け入れられなかったよ。
あの字幕映像とやたらくるくると回りすぎる舞台装置。
字幕映像は見ないようにしていたけど、アレが入ることで各場面での余韻がなくなっちゃう。
客席を使う演出は、グローブ座の時よりは、違和感なかったかな。
私が慣れたのか?とも思ったけど会場のつくりのせいだと思う。
グローブ座のように客席ではなく、通路をうまく使ってたから・・・
スクリーンを見なくても、舞台の一部のように直接お芝居を見ることができるし。
グローブ座の3階席じゃ1階席で何が起こってるのかわからなくて
すごく注意力をそがれたモンな。ま・演出の話そんくらいにしておいて・・・。

今日のニノはすごかった。
・・・ていうか最初の場面で直感した・・・「ニノの演技が変わった」って。
4月のはじめに二日連続で観て以来だから、いつから変わったのかわからないけど。
前のジムは、自分の気持ちをわかってくれない大人たちへの苛立ち・・・
「怒り」が前面に出てたように思うけど
今日のジムは、最初から「哀しみ」だった。
自分の気持ちとは違う方向に物事が運んでしまうことへの歯痒さとか戸惑いとか。
以前の「何かに対する怒り」じゃなくて「自分に向けた哀しみ」が溢れ出ていた。
演じてゆくうちにニノの中で、役の解釈が変わったんだろうか?
それとも日が経つにつれ、役に溶け込んでゆくうちにこうなったのかな?

チキンレースでバズが死に、家に戻って両親に警察に行くって告げる場面
かなり激しい言い争いなんだけど、そこでも「怒り」ではなく・・・
ジムの内面の哀しみがひしひしと伝わってきて胸が痛くなったよ。
(・・・それだけに、その思いをぶち壊すような直後の字幕映像にまた腹がたつんだけどさ。)

クライマックスでプレイトーがプラネタリウムに立てこもる場面ではね・・・
ニノってさ。
よく憑依タイプの役者って言われるけど、何かが乗り移ってるみたいだった。
ジェームス・ディーン?ニノ自身「理由なき」の映画は見てない・・って言ってるけど。
J.ディーンの演じた映画のジムにそっくりだった。
以前のニノは「うまいっ」とは思ったけどジミーに似てるとは思わなかったから
今の役の解釈がJ.ディーンと同じってことなんだろうか?
似てるからどうこうではなく、凄みさえ感じる演技でした。
プレイトーも更に演技が冴え渡っていて、
ホント、クライマックスの二人のやりとりは全身鳥肌モンでした。
(本気と書いてマジで、ずーっと鳥肌たってましたわ)
せつなくて、脆くて、痛々しくて・・・。
やっぱりすごいぞ!二宮和也!!

とにかく、最後の最後の今日に、もう一度観てよかった。
あの「嫌ぁ」な思いをひきずったまま、終わりにしなくてよかったよ。
ほぼ1ヶ月31公演だって。カンパニーの皆さまおつかれさまでした。
ニノしばらくゆっくりしてくださいまし。
堤サンには、一言も二言も言いたいことあるんですけどね。まぁまぁ・・・

客席にとても上品な初老のご夫婦がいらしてました。
勝手に「プレイトーくんのおじいちゃまとおばあちゃま?」なんて思ったんですけど。
そうではなくて、もしかしてJ.ディーンの「理由なき反抗」がお二人にとって思い出の映画で
舞台化と聞いて懐かしくて観にいらしたとか?(←あくまでも想像)
お孫さんがそんなお二人にチケットをプレゼントされたとか?(←ホントに勝手な想像)
・・・だとしたらお二人の目に今回の舞台はどう映ったんでしょうね。



by LuckyMan38 | 2005-05-05 01:10 | ひとりごと

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by LuckyMan38
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